2011年 08月 01日
柿渋塗装について |
柿渋を使いだしたのは布地の染色から。
椅子の座面の布張りの時に帆布の白い色だと本体の木と合わないと思い
探し試したりした結果、天然素材の柿渋に目が止まった。
昔は防水、防腐、繊維類の強化剤として木材の外壁、傘やうちわ(和紙の強化)、
布類などに使われていたらしい。
当然飲む事も出来る(血管系の病気やケガの薬として古来から使われている)けど
柿”渋”なだけにニガい。
そして臭いもキツい。
柿渋に含まれるカキタンニンは大気に触れると硬い茶色の塗膜をつくる。
その茶色の発色は空気にふれて乾燥し酸化した時から始まる。
そして最終の濃さ(こげ茶色)になるまで最長2年かかる。
caminorutaさんで現在販売しているアイスクリームスプーンの色違いは
そこから来ている。
濃い使い込んだ様なこげ茶のスプーンは柿渋にアルカリ性物質(重曹など)を
加える事により短時間で最終の濃さに変色させています。
ピンク色したスプーンは柿渋にアルカリ性物質を加えずに塗装したので
薄い色になっているのです。
使い込んで年数が経つと濃い色へと変色していくと思われます。
柿渋は天然成分であるため塗装する木や布の状態や乾燥状況(日差し)によって
作り手も予測できない色に変わる事があります。
それこそが”天然”の難しさであり面白さなのでしょう
(安全には問題ありませんのでご心配なく)。
ひとつひとつが少しずつ表情を変えているのが手作りの特徴でもあるのです。
アイスクリームスプーン caminorutaにて好評発売中
椅子の座面の布張りの時に帆布の白い色だと本体の木と合わないと思い
探し試したりした結果、天然素材の柿渋に目が止まった。
昔は防水、防腐、繊維類の強化剤として木材の外壁、傘やうちわ(和紙の強化)、
布類などに使われていたらしい。
当然飲む事も出来る(血管系の病気やケガの薬として古来から使われている)けど
柿”渋”なだけにニガい。
そして臭いもキツい。
柿渋に含まれるカキタンニンは大気に触れると硬い茶色の塗膜をつくる。
その茶色の発色は空気にふれて乾燥し酸化した時から始まる。
そして最終の濃さ(こげ茶色)になるまで最長2年かかる。
caminorutaさんで現在販売しているアイスクリームスプーンの色違いは
そこから来ている。
濃い使い込んだ様なこげ茶のスプーンは柿渋にアルカリ性物質(重曹など)を
加える事により短時間で最終の濃さに変色させています。
ピンク色したスプーンは柿渋にアルカリ性物質を加えずに塗装したので
薄い色になっているのです。
使い込んで年数が経つと濃い色へと変色していくと思われます。
柿渋は天然成分であるため塗装する木や布の状態や乾燥状況(日差し)によって
作り手も予測できない色に変わる事があります。
それこそが”天然”の難しさであり面白さなのでしょう
(安全には問題ありませんのでご心配なく)。
ひとつひとつが少しずつ表情を変えているのが手作りの特徴でもあるのです。
アイスクリームスプーン caminorutaにて好評発売中
by atelier_hiro-y
| 2011-08-01 22:59
| しごと